学童保育の利用者向けの実態調査 2014年度

2014/10/08

学童保育の利用実態や、保護者が学童保育に求めるサービスを明らかにすることを目的に、首都圏、中京圏、近畿圏に在住し、現在、小学生の子どもを学童保育に通わせている女性(母親)を対象に、学童保育に関する保護者目線の実態調査を行いました。

【調査結果のポイント】

■学童保育の利用実態

  • 利用している学童保育の運営主体は公設が66.8%
  • 学童保育を利用している母親の57.4%が「週に5回(日)以上」利用
  • 学童保育を利用する理由は「放課後に家庭で子どもの面倒をみられない」が84.7%

■学童保育に対する期待

  • 学童保育で過ごす時間を通じて一番身につけて欲しい能力は、「集団生活、集団行動への順応力」が61.4%
  • 2013年度と比較して増加した項目は、「自分なりに努力し、成長する力をつける」(4.8%増)
  • 2013年度と比較して減少した項目は、「集団生活、集団行動に順応する力をつける」(4.9%減)、「マナーや挨拶を身に付ける」(5.5%減)
  • 学童保育利用者の55.8%が小学校高学年(4~6年生)までの利用を希望
  • 学童保育を利用に際して期待したことは、「学校から近い」(86.1%)、「行き帰りが安全」(80.5%)が最上位に挙げられています。

■学童保育に対する評価

  • 現状の学童保育で満足度が高いのは、「学校や家から近い」(83.7%)、「行き帰りが安全」 (70.8%)
  • 満足度が低かったのは「学校の勉強の補習ができる」(22.6%)「勉強に集中して取り組める」(21.6%)「費用」(20.0%)

■今後の学童保育に向けて

  • 学童保育に対する期待度と満足度からみる課題を抽出すると「指導員内容が充実」が『最優先改善項目』となっています。
  • 学童保育のサービス・プログラムにおいては、「体を動かす機会がある」(42.8%)を期待
  • 指導員には「子どもが信頼できる人柄」(62.1%)、「子どもと同じ目線に立つ」(59.6%)を期待

【調査対象者】

  • 調査方法
    インターネット調査(回答者の抽出や調査の実施は㈱マクロミルに委託)
  • 調査地域
    首都圏(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県/東京駅を中心とする半径40km圏)、
    中京圏・近畿圏(名古屋駅を中心とする半径15km圏・大阪駅を中心とする半径30km圏)
  • 調査対象
    30歳~49歳で、現在学童保育を利用している母親
  • サンプル数
    サンプル数 : 合計425サンプル(首都圏315サンプル、中京・大阪圏110サンプル)
  • 調査時期
    2014年7月