学童保育の利用者向けの実態調査 2015年度

2015/11/09

学童保育の利用実態や、保護者が学童保育に求めるサービスを明らかにすることを目的に、首都圏、中京圏、近畿圏に在住し、現在、小学生の子どもを学童保育に通わせている女性(母親)を対象に、学童保育に関する保護者目線の実態調査を行いました。この調査は、学童保育を利用する母親の意識を定量かつ経年で把握するために、2013年度から実施しています。

【調査結果のポイント】

■学童保育の利用実態

  • 利用している学童保育の運営主体は公設が67.3%
  • 学童保育を利用している母親の55.5%が「週に5回(日)以上」利用
  • 学童保育を利用する理由は「放課後に家庭で子どもの世話をする時間がないから」が71.9%
  • 2014年度と比較して、学童保育を利用する理由として増加した項目は、「放課後、子どもが自宅にいるときに犯罪や災害にまきこまれないため」(7.4%増)、「放課後、子どもを安全に遊ばせる場所がないから」(5.0%増)

■学童保育に対する期待

  • 学童保育で過ごす時間を通じて一番身につけて欲しい能力は、「集団生活、集団行動への順応力」が57.9%
  • 2014年度と比較して増加した項目は、「新たなことにチャレンジする」(5.2%増)
  • 学童保育利用者の60%が小学校高学年(4~6年生)までの利用を希望
  • 学童保育を利用に際して期待したことは、2014年に引き続き、「学校や自宅から近い」(84.2%)、「行き帰りが安全」(81.8%)が最上位に挙げられています。

■学童保育に対する評価

  • 現状の学童保育で満足度が高いのは、「学校や自宅から近い」(79.1%)、「行き帰りが安全」 (72.5%)
  • 満足度が低かったのは「学校の勉強の補習ができる」(20.8%)「勉強に集中して取り組める」(20.0%)

■今後の学童保育に向けて

  • 学童保育に対する期待度と満足度からみる課題を抽出すると「指導内容が充実」、「利用時間を延長できる」「勉強に集中して取り組める」「子どもの意見を取り入れる」「学校の勉強の補習ができる」が『最優先改善項目』となっています。
  • 指導員の満足度は「子どもが信頼できる人柄」(66.0%)、「子どもと同じ目線に立つ」(62.3%)

【調査対象者】

  • 調査方法
    インターネット調査(回答者の抽出や調査の実施は㈱マクロミルに委託)
  • 調査地域
    首都圏(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県/東京駅を中心とする半径40km圏)、
    中京圏・近畿圏(名古屋駅を中心とする半径15km圏・大阪駅を中心とする半径30km圏)
  • 調査対象
    30歳~49歳で、現在学童保育を利用している母親
  • サンプル数
    合計480サンプル(首都圏318サンプル、中京・近畿圏162サンプル)
  • 調査時期
    2015年7月